電話番号 & スマホ無しでGoogleアカウントが新規作成できるか検証する【Windows PC】

扉絵

電話番号!?

本人確認!?

2段階認証!?

うるせえ!!


【結論】

Q. PCユーザーは電話番号無し・スマホ無しでGoogleアカウントを作成可能?
A. 条件付きで可

前提

当記事はスマホを持たないPCユーザーに向けて書いています。

Googleのアカウント作成フォームがPCとモバイル端末で違うことを示すために、まずスマホでのアカウント作成例を紹介します。



1.Androidスマホでのアカウント作成例


『Google設定』
 ↓
「別のアカウントを追加」
 ↓
「アカウントを作成」

電話番号登録はスキップ可


2.i Phoneでのアカウント作成例


『Googleアプリ』をインストール  (Gmailやchromeでも可)
 ↓
『Googleアプリ』ログイン
 ↓
「アカウントを作成」

電話番号登録はスキップ可


Windows PCでのアカウント作成




【検証結果】

  1. PCでGoogleアカウント作成 → 携帯電話番号必要 
  2. Googleログイン履歴のあるブラウザから作成 → 電話番号 省略可
  3. Googleアカウントを1からPCで作るには → Androidエミュレーター

1.SMS認証が必須のパターン

PCブラウザでGoogleアカウントを作成しようとすると携帯電話番号でのSMS認証を求められ、携帯契約していないのユーザーはここで頓挫します。

しかし、ネットで調べると「PCでも作れた」とか「運が良いと電話番号不要な登録画面が出る」とかいう曖昧な証言がヒットします。

「昔はそうだった」という話かなと長らく思ってきましたが、今回幾つかのパターンでアカウント作成した結果、電話番号省略可の画面に飛ぶパターンが確かに存在することが分かりました。 (画像右側参照)


PCブラウザでのGoogleアカウント作成にはルート分岐が存在する?
「電話番号の確認」と「電話番号(省略可)」のページに分岐する条件がある?

2.電話番号入力を省略できたパターン

以下の条件で再現できました。

  • Googleにログインしたcookieがブラウザに残っている
  • そのブラウザでアカウント作成すると電話番号入力不要な登録画面に飛ぶ

ログアウト→別のアカウント使用→アカウント作成→電話番号省略可

ただこの方法で100%省略可のページ飛べたわけではありません。

幾つかアカウントを作った数日後にもう一度試したところ、通常のSMS認証ページに飛びました。

理由は分かりませんが、アカウント・PC本体・IPアドレス・MACアドレスを変更しても状況に変化が無かったので、それらとは別の方法で同一ユーザーを特定して複数アカウントの作成を制御しているのかもしれません。あるいは単純にランダム性があるかもしれません。


上記の方法で作成できなかった、もしくはひとつめのGoogleアカウントを持っていないPCユーザーには、抜け道的な手法ですがAndroidエミュレーターの使用を一つの選択肢として以下に提示します。


3.Andoroidエミュレーターを使うパターン

Androidエミュレーターを使うと、Android端末を仮想マシンとしてパソコン上で動作させることができます。

バーチャルAndroid端末でGoogleアカウントを作ればリアルAndoroid端末同様、電話番号入力をスキップできます。 

ただしAndroidエミュレーターを動作させるにはそこそこのPCスペックを要し、また排他性を持つ仮想マシン同士は共存できません。

具体的には以下環境での動作は期待できません。

  • 最小システム要件未満
  • Hyper-Vがオン
  • コア分離がオン (Win 11)
『Blue stacks』はHyper-V or コア分離がオンのままだと起動しない

もしあなたがWindows 11ユーザーで、セキュリティ「コア分離」をオフにしなければエミュレーターが動作せず、そのリスクを管理できないのであれば使用は推奨しませんが、今回管理人が試用した幾つかのAndroidエミュレーターの中で『LD Player 9』はコア分離がオンのまま動作したのでその一例を紹介致します。

「仮想化支援機能が有効になっているため、ゲームのパフォーマンスが50%低下します。改善にはPCを再起動する必要があります。」
 ↓
「キャンセル」 で 仮想化設定を変えないまま実行可能


Andoroidエミュレーターは立ち上げさえすればアカウント作成は簡単でしたが、一通りアカウント設定を試したところGoogleへのログインプッシュ通知を受け取る方法が確立できませんでした。そのため「Googleからのメッセージを使用してログインする」こともできないので、アカウント作成以上の事は期待しない方が良さそうです。

そして今回エミュレーターで作成したアカウントは、数日で『本人確認の実施』が来て当日中に凍結されました。

Androidエミュレーターで作成したアカウントがBANされた一例


再びLDplayerで作成フォームに進んでみたところ、「ロボットによる操作でないことを証明します」という明らかに対策された感のあるページに推移しました。

エミュレーターを変えたら通常通り作成できた

エミュレーター側で端末情報を変更しても制限は解除されなかったので、どうやらGoogleのbotAIはリアルAndroid端末とバーチャルAndroid端末の違いを認識してるっぽいですね。

GoogleアカウントBANの基準


【結論】

分からない

BANの判断を下すのはbotAIなので詳しい理由は教えてくれないし、基準が公表されていないので「分からない」というのが率直な意見です。


2021年に2段階認証をデフォルト設定とした辺りからGoogleのセキュリティは一層厳しくなった感があり、電話番号での本人確認を通していない作り立てのアカウントは割とあっさりBANされます。

以前スマホで作成した翌日通告もなしにアカBANされた経験があるので、今回のBAN理由がエミュレーターの使用にあるとは一概に言えません。

また2段階認証まで設定したアカウントがBANされる一方で、再設定用メールアドレスすら登録していない素っ裸のアカウントは消されずに残っていることから、余計な情報を与えるほどAIの網にかかりやすくなる等色々推察できる材料はあるものの、これら少ない事例からまるで法則性を見出したかのように語るのは不毛なので止めておきます。

Googleから突然スパム認定されて憤慨したり無実の罪に嘆いたりする人もいると思いますが、あなたを裁いたのは時流に左右される不確かなアルゴリズムなので、雨風に降られたと諦めて別のアカウントを作ったらいいと思います。


結局電話番号が要るケース


『本人確認の実施』以外でも、アカウント作成後に電話番号を要求される事例を確認しています。


GoogleアカウントがあればYoutubeチャンネルを作成でき、動画をアップロードできます。

動画のサムネイルは映像内からランダムで3パターン生成された中から選ぶ、というのがyoutubeのデフォルト仕様です。

自分で用意したサムネイル画像に差し替えるには、なぜか電話番号での本人確認を一度通す必要があります。


アカウント作成後に要求されるこういった本人確認は固定電話を使った音声通話でも可能です。

電話番号を使えないユーザーは、Googleサービスの深いところに踏み込んで行くほどにパソコン単体での運用に息苦しさを感じていくことでしょう。


スマホを持つコストは限りなくゼロに近い

Googleアカウントを使えば多くのSNSやECサイトにログインできます。

何気なく作ったアカウントが、ネット上で自分を証明するIDとして振舞い始め、アカウントを保つよりも失うコストが上回ったのなら、スマホの導入をもう一つの選択肢として提示します。

スマホ嫌い・PC一筋・長年無職でやってきた管理人は、昨今のオンラインサービスのセキュリティ意識の高まりに屈して格安SIMを契約したのですが、この数年でスマホ所持のコストが限りなくゼロに近づいていたことや、スマホアプリの変化が社会の金回りを様変わりさせていたことを知り浦島太郎な気分になりました。



最後に


🫡管理人:あれほしです。

今回は私がスマホ断ちしている期間に行った不毛な試行錯誤を記事にしてみました。

AppleIDとMicrosoftアカウントについても当記事で扱うつもりでしたが、記事が長くなったので前後編に分けます。


免責事項

Googleは複数アカウントの使用を禁じてはいません。

複数アカウントを利用して行われる不正行為(スパム等)を利用規約で禁じています。

当記事に不正行為を助長する意図はありません。

モバイル端末を持たないPCユーザーが分け隔てなくGoogleサービスを受ける一助となれば幸いです。

また当記事の情報の多くは独自検証に過ぎず、公表された指針や客観的なデータには基づいておらず、時流によって古くなるため、必ずしも正確性を保証するものではありません。

当記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

節約・貯蓄ランキング にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ